地元小学校のオープンスクール
2009-02-02


地元小学校のオープンスクールに行った。地域に開かれた学校の趣旨で年2回開催されている。授業だけでなく朝の会、給食、清掃などの学校生活全体を、保護者だけでなく域住民にも公開されている。民生・児童委員には封書で案内状が届けられる。
 昼過ぎに歩いて10分ほどの小学校を訪ねた。受付で住所氏名を書いて、首から下げる校内見学証を貰う。1年生から6年生までの各クラスの授業風景を見学した。二教室がワークスペースと呼ばれるオープウンスペースで繋がれた構造は、21年前の開校時には市内でも初めての試みとして話題となったものだ。初めてその実態を目にした。二教室分のスペースを真中で3分の2位まで仕切りを設けた構造と言ってよい。隣りの授業の音がイヤでも耳に入る。声の小さな先生の声も聞き取りにくい。慣れれば問題ないのだろうか。クローズドな教室しか知らない身には違和感は否めない。各教室の机の配置も思い切り自由である。寺子屋形式やら半円形やらコの字型やら様々である。総じて私たちの世代の授業風景からは驚くほど自由である。反面、授業中の私語や席を立つ児童がいても先生の注意はない。50年前の風景にタイムスリップしたオジサンは、目前の風景との落差にふと不安に駆られたりする。
 最後に図書室を覗いた。そこにいた子供たちのひとりが目ざとく私を見つけて「あっ」と声を出した。「エ〜ッとインターンネットの先生や!」。昨年7月に私のHP「にしのみや山口風土記」[URL]を教材に授業をした時の3年生の児童のひとりだった。瞬く間に居合わせた何人かに囲まれた。「先生、指治ったん?」。気遣いを知らない子供たちである。「切ってしもうたんやから治らんワ」。「ドコドコ触らして」。女の子のひとりが無造作に右手親指の根元を撫ぜる。子供たちの遠慮のない無邪気さに苦笑しながら、なぜか救われる気分に浸された。
[地域ボランティア]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット