2012-02-28
朝から労働委員会の2件の事件調査を終えて、14時5分大阪駅発の宝塚行快速電車に乗車した。読みかけの藤沢周平著作の文庫本を開いた。しばらく読み進むうちに眠気が襲ってきた。4人掛けボックスシートをひとりだけで占めていた。本をカバンに仕舞わねばと思いながら、ついシート横に置いたままうたた寝をしてしまった。
「川西池田~ッ」という車内アナウンスの声を聞いて目が覚めた。乗り換え駅である。咄嗟にカバンだけ持って下車し、向かいで待っている各駅停車に乗車した。さて文庫本の続きを!と思った途端にようやく乗り換え時に置き忘れたことに気づいた。シートに合席者がいなかったことも不運だった。
再読中の古い文庫本である。それ自体は惜しくはない。問題は中途半端に頭の中に注入された物語の行方である。新巻を買うほどのこともない。結局、中途半端のまま断念せざるをえないもどかしさだけがやけに募ってしまう。
自宅に戻り、JRの案内ガイドから忘れ物係をコールした。車輛と位置の特定、忘れ物内容等を告げると、「手配をした上で、後ほど係から連絡します」とのことで携帯番号を告げた。はてさていかなる結末を迎えるやら・・・。
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