男性民生委員の出番
2012-10-16


ここ二週間ばかり間近に迫った公民館講座の資料作りに追われた。他方で来月12日締め切りの民生委員の高齢者実態調査も気になっていた。昨日、ようやく担当地区の高齢者訪問を再開した。
 昼食を終えて、約2時間ほどかけて26軒を訪問し、21軒のお宅でお話しできた。今年で4回目の訪問である。それぞれのお宅の様々な移ろいを見聞した。
 今年の春先まで元気だった89歳のおばあちゃんが亡くなっていた。身内だけの葬儀で済ませたとのことだ。実の娘に看とられながら息を引き取られた。娘さんである奥さんの長い看護をみてきただけに「お疲れ様でした」と、労いの言葉がついて出た。
 ひとり住まいのおばあちゃんと隣同士で仲良しの老夫婦のお宅を訪ねた。ご主人は二人のおばあちゃんの病院通いのアッシー君だ。70過ぎの奥さんと雑談した。両足の関節の痛みが酷くなって先月手術をしたという。一週間ばかりの入院生活後に人工関節を入れてすっかり良くなった。ところが70後半のご主人が奥さんの入院中のひとり暮らしですっかり気力と体力が衰えたそうだ。「つくづく主人のありがたみが分かりました。大事にせんと。」という奥さんの言葉を微笑ましく聞いた。
 2年前に訪問した際に、リタイヤしたばかりのご主人と地域活動のお誘いなどで盛り上がったお宅である。去年は私の公民館講座の受講者でもある奥さんと雑談した。今年、奥さんから気がかりな話を聞いた。ご主人の腎臓病が悪化し三田の病院で週2回の人工透析を受けているという。「『亭主元気で留守がいい』というものの、家にいてもいいからヤッパリ元気でいてほしい」という奥さんの言葉がズシッと響いた。
 高齢者のお宅を訪ねる日々がしばらく続く。「お変わりありませんか」とかける言葉に、「実は・・・」と返される言葉が多くなった。それだけ民生委員としての役割を認知して頂いているのだろうと有難く受け止めている。これまで話し相手の多数は奥さんだった。その奥さん方と冗談まじりの会話ができるようになったのも嬉しい変化だ。担当地域の住宅街には6人の民生委員がいる。内、男は私だけだ。他方で、団塊世代のトップバッターが65歳を迎え、リタイヤされたご主人方と話す機会も増えてきた。男の民生委員の出番でもある。
[地域ボランティア]

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