朝ドラ「純と愛」第2弾「イマドキ」
2012-11-20


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10日ほど前にこのブログで、朝ドラ「純と愛」の感想を記事にした。[URL] 要約すれば、このドラマの「型破り」さ加減を評価したものだ。キャラクター、今ドキへのこだわり、スピード感という点の型破りさに注目した。
 以来、物語は相変わらずスピード感あふれる展開を見せている。「イマドキ」は一層深化して見る者をたじろがせている。キャラクターはデフォルメされてコメディー化している。今回、二度目の記事を思い立ったのは、イマドキの深化を探るためだ。
 イマドキの最も象徴的なテーマは「女性の時代」という点だ。「なでしこ」をはじめ、様々な分野で女性の活躍が注目を集め、ひと際輝きを放っているのが今日の日本社会である。日常的な生活の場である地域においても主婦ネットワークの前にオヤジたちはなすすべを知らない。朝ドラ「純と愛」はそんな日本の「今」の時代状況を鮮やかに描いている。
 登場するカップルはことごとく女性優位である。元気いっぱいのヒロイン純にオタッキーの愛という主人公カップルは、遂に愛が「大きなことは純さんが決めて下さい」と吐かせ、純は「分かった」と答えている。都会人の愛の両親は露骨にママの専制恐怖政治で仕切られている。古き伝統の残る沖縄の純の両親は、亭主関白風の描かれ方ながら実権は母親が握っていることを窺わせ始めた。波乱の末に結ばれた純のバカ兄貴は、フィリピーナの美人妻に弱みを握られ圧倒される他はない。何となくカップルになりそうな予感の純の弟と愛の妹もすでに妹・誠がリードする掛け合いとなっている。
 女の時代というイマドキの結末がどうなるのかという興味がまた湧いてくる。
[TV番組評]

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