「野良犬ジョン物語」エピローグ
2012-11-25


禺画像]
一気に冬が訪れたかのような快晴の早朝だった。ダウンジャケットを着込んでも尚寒さを感じる散歩道を歩いた。
 有馬川の土手道の向こうから人と犬の集団がやってきた。近づくにつれその正体が判明した。久しぶりに遭遇した野良犬ジョンとその一家である。今年初めにこの界隈を野良犬(勝手にジョンと呼んでいた)が徘徊していた。その後ジョンは住宅街で二匹の犬を飼っている犬好きの奥さんに飼われることになった。飼犬となった直後に、嬉しさも手伝って飼い主宅を訪問し、奥さんに感謝の気持を伝えた。
 飼い主のご夫婦と同僚犬二匹とともに散歩帰りの途中の久々のジョンとの遭遇だった。すれ違いながら面識のある奥さんに「元気そうですね。ありがとうございました」と声をかけた。満面の笑みを浮かべて「イエイエ、どういたしまして」と奥さんから返された。心なごむ幸せな気分に包まれて通りすぎた。思いついて一家の後ろ姿を画像にキャッチした。
 冷え込みのきつかった今朝の散歩道は霧が漂っていた。道場町の田園風景が望める丹波街道のアクセス道に立ち寄った。街並みと山並みの間に横たわる雲海にもう一度心なごまされた。
[散歩道]

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