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早朝散策を終えて、住宅街周辺の貸農園横に戻ってきた。ボランティア仲間の同世代の男性と出会った。すぐそばの貸農園での畑仕事を終えたところのようだ。挨拶を交わしてすれ違った直後に彼に声を掛けられた。手にしたビニール袋を差し出して「これ良かったら、貰ってくれませんか。毎日こればかりで食べきれませんので・・・」とのこと。袋には獲れたての大きなキュウリが数本入っていた。恐縮しながら受け取った。
彼は、地域の二つのボランティア組織に属しそれぞれ重要な役職を担っている。他方でシルバー人材センターにも登録し、市の体育館の管理業務も定期的にこなしている。加えて趣味の畑仕事である。リタイヤ後、少なくとも三つの分野で居場所を確保している。
この他、リタイヤオヤジたちの居場所としてはゴルフも根強い。市のカルチャー教室にせっせと通う人も結構いる。居場所とまでも言えないが朝晩の散歩を欠かさない人も多い。愛犬連れならなお楽しいだろう。ペットがリタイヤ後の支えになっている人も多いはずだ。
半面で私も含めて60代で老人会に入るのには抵抗感が大きいようだ。自らを老人と受け止めて老人会のお世話になろうと決断?できるのは、やっぱり古希を迎えてからではなかろうか。
問題はリタイヤしてから70代になるまでの居場所である。最近、同じ住宅街の60代男性の死亡の知らせを聞いた。早くにリタイヤし、とりたててすることもなく自宅に籠ることが多かったようだ。精神的にも不安定になり家族との会話も薄れ孤立化傾向にあったという。寂しい晩年だったのだろうと推測した。リタイヤオヤジたちの居場所づくりの大切さをあらためて痛感した。
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