地域福祉コーディネーター
2016-06-09


昨日、自治会のコミュニティセンター(コミセン)管理委員さんのから携帯に問合わせがあった。「コミセン和室の窓サッシが故障して開閉できない。誰か修理してもらえる人を知らないか」という内容だった。
 ちょい呑みオヤジ会のメンバーでもあり最近心安くなった方だが、最初なぜ私にそんな相談がくるのか戸惑った。話しているうちに彼は社協ボランティアセンターの有償ボランティア・よりそいサポートを念頭に置いていることが分かった。先月のよりそいサポート説明会の説明役は私だったし彼は説明会にも参加してもらっていた。
 ちょい呑みオヤジ会のメンバーに元大工さんで今も地域の日常の大工仕事や修繕を実費程度で気軽にやってもらっている方がいる。よりそいサポートのサポーター登録をお願いしている方だ。すぐに連絡を取ってみると快く翌日午前中に対応してもらえることになった。
 今朝、別件でコミセンを訪ねると早速彼がサッシ修理に取組んでくれていた。管理人さんも「日常的な自治会管理施設の補修依頼に悩まされていたので非常に助かる」とのこと。立合っていた管理委員さんも、「ホームセンターなどに問合わせたが埒が明かないので困っていた。同じ住民で必要に応じて対応してもらえる態勢が整えばそれに越したことはない」という。
 2日後に福祉ネットの第2回総会を開催する。今年度の事業計画の冒頭に、福祉ネットの役割を「地域福祉のコーディネーター」と規定した。地域福祉に関わる様々なニーズや困り事が発生する。それらの対応は個別に直接関わる個人や団体がこなすしかない。ところが地域の様々な団体や組織や個人は多様な情報やスキルを持っている場合が多い。問題はそうした情報や人脈やスキルを横断的につなげる機能がないことだ。
 今回のコミセンのサッシ修繕は、自治会、ボランティアセンター、オヤジ会をまたがる人脈と情報が繋がることで従来にない形でよりベターな対応が可能になった。たまたまその接点にいた私は福祉ネットの事務局を預かり幅広い人脈と情報の結節点にいたことがそれを可能にした側面もある。「地域福祉コーディネーター」という役回りの手応えをあらためて感じた。
[福祉ネット北六甲]

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