最後の民生委員の高齢者実態把握調査を終えた
2022-10-06


9月末から10月初めにかけて集中的に民生委員の高齢者実態把握調査を実施した。15年間に渡って担当してきた15回目の最後の調査である。調査を通じて地域の高齢化の進行の実態をまざまざと実感した。
 初めて担当した2007年は65才以上の173名、118世帯が対象だった。分譲を終えた担当地区は高齢化が進み2015年には304人、192世帯にまで対象者が膨らんだ。2016年から対象者が70歳以上に圧縮されたことから、新たに65歳になった方から対象外とするとい移行措置を講じた。その結果2020年迄は新規対象者はなく死亡や転出による漸減が続き、265人、167世帯にまで減少した。2021年以降は70才が新規対象者となり増加に転じ今回調査では287人、187世帯に増加した。
 年を重ねるごとにお訪ねし言葉を交わす時間も増えた。団塊世代が65歳を超えた頃からは、リタイヤされたご主人と玄関先で会話する機会も増えた。そうした会話での地域の繋がりづくりの話題が”ちょい呑みオヤジ会”の発足に繋がった。他方で多くの方をお見送りした。毎年親しくご夫婦で雑談していたあるご主人の死亡直後の訪問時には乞われて仏前にお参りさせて頂くという役職を超えた繋がりがあった。今回の訪問では、「今年で民生委員を卒業します」との言葉を添えた。多くの皆さんから労いと感謝の言葉を掛けて頂いた。
 民生委員活動を通じて地区社協の多くの課題や活動のヒントを得たことも多い。認知症の方の行方不明や孤独死といった民生委員に関わる事案が相次いでいる。今後そうした事案が増えることは必至である。今更ながら民生委員という役職の重さを想った。
[地域ボランティア]

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