天高く
2012-08-30


禺画像]
朝6時頃の散歩道だった。冷気を含んだすっかり秋めいた空気に包まれながら歩いていた。住宅街を出る坂道の正面で、鮮やかな空が飛び込んできた。
 上空に張り巡らされた一面のいわし雲が、昇り始めた朝日の陽光に照らされて、くっきりとその輪郭を描いていた。細かなうろこ状が不思議な風景をかもしだしていた。逆光で黒々と横たわる丘陵と見事なコントラストを描いている。
 「天高く」の風景である。季節を肌で感じられる境遇に身を置いて久しい。
[散歩道]

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