奥さん介護のつわもの達
2015-03-02


山口センター2階の老人いこいの家で開催された地域の介護者の会に参加した。あんしん窓口山口と社協の山口、北六甲台の両分区が共催する会である。過去4回開催され2度目の参加だった。
 今回は6人の介護者の参加があったが、いずれも新興住宅地の在住者である。その内4人は70代以上の男性介護者である。お二人は80代の男性を介護する奥さんと娘さんだった。
 司会者から促されて介護者の皆さんそれぞれに近況やら困りごとを話してもらった。被介護者は程度の差はあっても認知症の症状があるようだ。認知症特有の悩みや苦労が率直に語られた。外見的には分からない病だけに周囲の理解が得られないことの悩みは多い。進行していく症状になすすべもないことの苦悩もある。言葉をなくしコミュニケーションができなくなることの切なさもある。かと思えば言葉遣いが乱暴になり暴力的な言動が症状が現れる。死んでくれたらという気持になることさえあるという。男性陣からそんな苦悩が語られた。
 最後に、母娘からこもごもに認知症の男性の介護の現状が語られた。母と娘の接し方の違いがついて出る。娘は実の父親だけに率直で時に厳しい接し方になる。母親は長い付き合いだけに夫の変わりようを嘆き献身的にカバーする。そんな様子に娘は母親の方を気遣ってしまう。この会にもそんな母に介護の実態を知ってもらうために連れてきた。今後の認知症の進行を理解する上、大いに参考になったという。奥さん介護のつわものたちの近況報告が母娘に貴重な情報をもたらした。
 介護の多くが認知症との闘いであることをあらためて教えられた。深刻なその現状を語り合うことで得られるものも多い。介護者の会必要性を痛感した。
[地域ボランティア]

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