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花ちゃんの我が家での滞在二日目である。母ちゃんも父ちゃんもいない滞在でじいちゃんばあちゃん相手に過ごしている。
　おもちゃの収納箱からオセロゲームを引っぱり出してきた。早速じいちゃんに対戦をせがむ。前回コテンパーに負けた花ちゃんが悔し泣きしていたのを思い出して躊躇した。とはいえ応じるほかはない。適当に対戦していたらいつの間にか角の三枚を取られてしまっっていた。明らかに形勢は不利である。気を引き締めて真剣勝負を心掛けた。結果は辛うじて２枚勝ちで面目を保った。いい勝負をしたことで花ちゃんも満足気だった。それにしても強くなったものだ。
　しばらくすると「腕相撲をしよう！」と再びせがまれた。こればっかりは勝負にならない筈だとタカをくくって掌を合わせた。花ちゃんの掌から思いがけない力強さが伝わった。瞬間的に半分ぐらい圧倒された。これはヤバイと全力で挽回して何とか捻じ伏せた。夕食後に花ちゃんがばあちゃん相手に腕相撲を挑んだ。あっという間にばあちゃんを捻じ伏せた。聞けばクラスの男の子にも負けたことはないという。縄跳びも結構得意なようだ。お絵描きだけでなく体育会系の分野でも力を発揮している。
　可愛いさばかりに気を取られていたが、強くなった花ちゃんをあらためて見直した。