町内会の夜間パトロールでのひき逃げ死亡事故
2022-12-29


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「堺市中区小阪の市道で27日夜、夜間パトロール中だった4人がはねられ、うち2人が死亡するひき逃げ事件が発生した」。この衝撃的なニュースに考えさせられることが多かった。
 「普段から交通量が多く、坂なのでスピードを出す車もある。街灯はほとんどなく夜も暗い」という現場付近は過去にも事故が起きていたという。例年この時期に午後10時から翌日午前2時までの予定で行われる「歳末夜警」中の事故だった。
 定年前後から永く地域活動を担ってきた立場からまず思ったのは、深夜パトロールという危険で酷な町内会活動が存続していることの驚きだった。新興住宅地である我が町では到底考えられない活動である。
 グーグルマップで検索すると、現場は古い町並みが広がる入り組んだ旧地区のようだ。昔ながらの共同体意識も残されているのだろう。歳末恒例の夜間パトロールもそうした風土を前提にして初めて可能なのだろう。8〜10人で行われるパトロールは、防犯だけでなく地域の連帯感や共同体意識の維持という狙いもあるようだ。
 旧地区に今も残る共同体意識はそれ自体羨ましい側面である。半面で今回の悲惨な事故が夜間パトロールの存続を含めて見直しが迫られるのではあるまいか。IT化に向けた対応も含めて新たな態勢の模索が必要ではあるまいか。
[ニュース怪説]

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